昨日の朝のテレビで関西の研究所(多分ATR)と企業が翻訳機能のついた音声認識・合成端末を紹介していた。これは電話機に「あれは何ですか?」と問いかけると”what is that?" と英語で問いかけるというもので8ヶ国語の翻訳が出来るという。韓国の人が「カムサハムニダ」といえば日本人には「ありがとうございます」と聞こえるというものだ。まさにこれはNECの小林宏治元会長の夢であった「通訳電話」である。20年ほど前私が研究所の部長だった頃私がこれを開発することとされてしまった。その頃機械翻訳の研究を担当していたし、研究所で音声認識・合成の研究もしていたからである。筑波の万博では通訳電話のシミュレーション劇を英国人役者を使って披露したことを思いだす。まだ商品化はされてないが技術的には通訳電話が実現できるようになって来た。しかし、それを実現する会社がNECではないところが何とも歯がゆい思いである。