昨日マリナーズのイチローが大リーグ9年連続の200本安打を達成した。すごい記録だ。彼自身は記録から解放されたことを喜んでいるという、彼らしいコメントを残している。イチローは天才的な打者であるがそれは求道者のような精進の結果であるようだ。ヒットを打つことに生活の全てを集中している。梅原猛がイチローに高僧の姿を見ると言っていた。身体能力もすごいのだろうがそれにも増して感心するのは素晴らしい精神力である。発明王エジソンが「天才は99%の努力と1%の運で作られる」と言ったそうだがその意味でイチローは天才である。
同じ日の全米テニストーナメントでは今年復帰したばかりのクライシュテルスが優勝した。26歳である。クライシュテルスは杉山とダブルスを組んで優勝したこともあるベルギーのプレーヤーである。1歳の赤ちゃんの母親でもある。これまで四大大会に5回決勝戦進出し1回しか優勝できていなかったが、今回は家族の支えが精神面の弱さをカバーしたようだ。これも精神力の大切さを物語る。
精神力が重要なのはスポーツの世界だけではない。アメリカ大統領のオバマさんにも、政権交代を果たした民主党の鳩山代表にも今精神力が強く求められているようだ。